諸星大二郎『妖怪ハンター 稗田の生徒たち(1) 夢見村にて』

妖怪ハンター』は別人が描いているシリーズもあるのでちょっと心配になったが、これはちゃんと諸星大二郎の作。
「夢見村にて」は、夢を売買するという着想がとても面白いが、原典があるようだ。「悪魚の海」もちゃんと説明がある。
ただ、どちらも雰囲気が現代的になってしまって、かつての『妖怪ハンター』シリーズと比べちゃうと少し軽薄な感じがする。あの昭和な重々しい雰囲気で続けてほしかったというのが偽らざる気持ちではあるのだけれども、これは「稗田の生徒たち」の話だからこれでいいのかも。稗田先生も一瞬しか出てこないし。