昭和少年SF大図鑑

図版も少ないし後半はほとんど白黒だし文章も残念で、読み物としての面白さもそれほどなく資料的価値にも乏しいという、かなり残念な本。確かに小松崎茂伊藤展安の画はすばらしいが、それならちゃんとした画集なりを見たほうがいい。
でも、ほんの数点だけ収録されている樺島勝一という作家の画が素晴らしくて、印象に残った。
あと、伊藤展安が描いた「宇宙探検ゲーム」という画の火星人、この意匠を子供時代に見たことがあって強烈に記憶に焼き付いていた。かすかに憶えているキーワードを頼りに調べてみたら、エド・カウチャーという画家だった。これですよこれ。四十有余年にわたる謎が解決したぞ。