吾妻ひでお『ぶらっとバニー』

ぶらっとバニー (1)(リュウコミックス)

ぶらっとバニー (1)(リュウコミックス)

ぶらっとバニー 完全版  (2)(リュウコミックス)

ぶらっとバニー 完全版 (2)(リュウコミックス)

買ってから気がついたのだが、97年に出た単行本をすでに持っていた。
読んでいたはずなのにすっかり忘れていたくらいだから、内容はそれほどインパクトはない。しかしこの「完全版」の価値はなんといっても、萩尾望都トリビュート「バルバラ異聞」、復活したリュウに載った「不条理日記2006」、そして吾妻ひでお松久由宇の対談が入っていることだろう。
特に、この対談はとても面白い。大和和紀、忠津陽子、岡田史子といった人たちとの交流、売れっ子劇画家の内幕など、これだけのために買う価値があるといってもいいくらいだ。