New Order『LIVE IN GLASGOW』

ディスク1は2006年のライブだが、その約1年前のフジロックのときよりも、演奏が上手いんじゃないだろうか。キャパが2500人しかないハコだそうで、彼らにはこのくらいの規模のほうが合っているのかもしれない。
ボーカリストは、普通は歳をとると音域が狭くなるものだと思うが、バーニーのキーは昔よりも高くなっているような気がする。Ceremonyでは、秘技「オクターブ落とし」を使っていないし。
個人的に、The Perfect Kissが入っているのが嬉しい。ライブでやるにしては、結構ハードルが高い曲だと思うのだけど。また、ここからBlue Mondayに繋がるところは最高だ。
しかし、曲はこんなにダンサブルなのに、バーニーのダンスは相変わらず下手だ。だが、それがいい
曲の間にメンバーのインタビューが入っている(メニュー画面でOFFにできる)が、これを見ると、内向的でスタジオ指向のバーニーと外向的でライブ指向のフッキー、その2人の間をとりもつスティーヴンと、見事にバランスがとれていることがわかる。
最後はお約束のLove Will Tear Us Apartで閉め。
ディスク2は、1981年から1989年にかけてのライブ映像を時系列に沿って抜き出したもの。演奏スキルの向上(New Order基準で)と、それに反比例するかのようにフッキーがベースを構える位置が下がっていく過程がわかるが、初期の頃はちょっと痛々しい。1985年あたりから、少し安定してきたようだ。
ぶっ倒れたバーニーをフッキーが足で踏みつけたり、刈り過ぎの頭+Tシャツ+半ズボン+白ソックス+革靴という微妙なファッションのバーニーなど、見どころは多そうなので、後でじっくり観ることにしよう。
最後に2005年のライブも収録されているが、メンバーも変わったし女性コーラスもいるし、これはオマケ的なものか。