山岸凉子『テレプシコーラ』第2部1

途中で短編集が出たせいか、あまり待たされた感じはしない。むしろ、こんなに早く第2部を始めてくれてありがとうございます、とお礼を言いたいくらい。
成田からスイスのローザンヌに行ってコンクールのレッスンが始まるまで、ほんの数十時間ほどのストーリーだけれども、途中で何度か回想シーンが挿入されているとはいえ、読ませてくれる。充電期間が充実していたのかもしれない。第1部もそうだけど、リサーチを相当しないと、こんなにリアリティのある話は描けないだろう。
それにしても、六花ちゃんは成長したなあ。途中で第1部の10巻を読んだらやっぱりちょっと泣けたんだけど、第1部と第2部の間の数年が、語られないことによってむしろ重みを持っている。
あと、もしかして空美ちゃんフラグが来たのかな?