とり・みき『冷食捜査官』1

冷食捜査官(1) (モーニング KC)

冷食捜査官(1) (モーニング KC)

どこかで読んだ話だなあと思ったら、『犬家の一族 (少年キャプテンコミックススペシャル)』と3話かぶっている。同書には、このシリーズをもっと続けたい、という旨の著者のコメントがあるので、その通りになったわけだ。食べ物に関する何かがタブーになるという設定の物語はそれなりに存在するけど、(合成じゃない)天然の原料が禁止された上で、さらに缶詰でもレトルトでもなく冷凍食品に絞ったところが面白い。
全ページのコマ枠外が黒で塗られているが、上述の単行本ではそうはなっていない。ハードボイルド(のパロディ)の雰囲気に合わせてあえてこうしたのかもしれない。
ギャグは相変わらず親和性が高いし、ちゃんと最近の流行などを取り入れたりもしている。使い回しなのか繰り返しのギャグなのか判断しがたいところもあるけど。


ちょっと気になったのは、誤植とスペルミスが気がついただけで3箇所もあること。ネチネチと挙げてみよう。
P.161 高速道路の看板「TOOL GATE」→「TOLL GATE」
P.178 「ノスラルジー」→「ノスタルジー
P.188 令状の文言「SEACH」→「SEARCH」
いずれも最近発表されたものに集中しているのだが、こういうのをチェックするのは編集の仕事なんじゃないの?今どきの編集者は英語も日本語も不自由なのか?