空気人形

これは近年稀に見る期待外れ。原作は読んでないけど、是枝監督だしフライヤーの雰囲気がとても良いし、エイミー・トムスンの『ヴァーチャル・ガール』みたいな感じかなあと思っていたが、まさか『ガス人間第一号』だったとは。
音楽がworld's end girlfriendというのもポイントだったが、ピアノやストリングスを使った曲が少しと、ほとんどは『Hurtbreak Wonderland』に入っている曲だった。
オダギリジョーが出てきたシーンはちょっと良くて、ここで持ち直すかと思った。彼氏をナニしてしまうところも良かったんだけど、続くシーンでは、エヴァの弐拾六話かよ!と心の中でつっこみを入れざるを得なかった。さらにエンディングのアレが安っぽいCGで、とどめを刺された感じ。
主演女優も悪くなかったし脇役も豪華だったのに、何が悪かったんだろう。少しずつズレが積み重なってコウナッチャッターっていうところか。映画を作るのって難しいね。