よしながふみ『大奥』7

大奥 7 (ジェッツコミックス)

話が1巻に追いついた。しかも、1巻の前日譚というか、吉宗が将軍になれた陰謀も、手島生島事件に絡めて上手く纏めている。それだけではなく、なんと1巻に出てきたとある人物たちのその後もほんのちょっとだけ出てくる。これは作者のサービスなんだろうな。
しかし本当に、史実を取り込むのが上手い。オレは歴史には弱いんで、Wikipediaで吉宗の項を調べた程度だけれども、それでも作品内のエピソードと史実との対応がきちんと取れていることくらいはわかる。しかもそれがアクロバティックではなくて、この作品の世界観にすんなりと融けこんでいるというのが素晴らしい。