リミットレス

これはよかった。
テッド・チャンの「理解」みたいな話かなあと思ってたが、知性が著しく向上するという薬が出てくるということに関してはそうだった。ただし、この映画の場合は薬の副作用があって、しばらく服まないと記憶が飛んだりするし、やがて廃人になってしまうらしい。というような設定を軸にした、これはどちらかというとサスペンス映画か。
序盤から中盤にかけては、映像もなかなかカッコいい。一直線の道路に並んだ車の中をカメラがまっすぐ通り抜けていくシーンは、音楽のよさも相まって(音楽に関しては、制作にVirginがからんでいるからか?)、スタイリッシュで、その後の展開のメタファーにもなっている。
老いたとはいえデ・ニーロのうさんくささも全開だし、主人公の恋人役のアビー・コーニッシュは若い頃のシャロン・ストーンそっくり。
ラストに関してはある意味で予想を裏切られたというか、賛否両論あるかもしれない。でもこれはこれでアリだなあ。