キノコホテル「サロン・ド・キノコ〜性夜の戯れ」

プレイガイドなどの店頭でチケットを買うと必ずしつこいくらいにアーティスト名と公演名を確認されるけど、このときの店員のおねえさんは「キノコホテルの…公演でよろしいですか?」と言葉を濁していた。発音すれば「聖夜」と同じなのにな。
なんとなく今日は個人的に盛り上がってみたかったので、右側ケメサイド前から2列目を確保。マイクスタンドがすぐ目の前にある。
キノコホテルのライブはだいたい概ね時間どおりに始まるのに、今回は30分近く待たされた。で、まず支配人以外の3人が登場したところ、「クリスマスなんて大嫌い」と言っていたのにサンタっぽいケープをはおってるぞ。前回と前々回は支配人は客席の後ろからタンバリンを叩きながらフロアの間を縫って登場したので、今回もいつ後ろから来るかと身構えていたら、ステージから現れた。というか、なんかド派手な光り物が蠢いていると思ったら、トナカイの被り物を被って電線マンよろしく全身に電飾を纏った支配人だった。もうここで大爆笑。全ての客の心をもぐっと掴んだはず。ここまでやってくれるとは思っていなくて、オレの中のスイッチも入った。
いきなり電子オルガンの音が出ないというトラブルに見舞われるも、むしろそのおかげで会場全体の緊張がほぐれた感じ。2曲目以降はちゃんと進行した。知らない曲も2曲くらい演ったかな。前述のように今日はなんとなく特別な感じがして、演奏もパワフルで「クリスマスをぶっ壊す」と言っていたようにノリのいい曲が多かったせいか、久しぶりに跳ねる踊る。
途中で支配人がエマからベースを受け取ったかと思うとおもむろに弾き始め、エマはステージからはけてしまった。すぐにまた出てきたが、衣装が変わっていた。同じようにして、ドラム、ギターと支配人が演奏している間にファビエンヌとケメも化粧直し。やがて支配人自身もいったんはけて衣装を変えてきた。今までキノコホテルがこういう演出をしているのは見たことがなかったので、新鮮で面白かった。
開始時間は遅かったけど、アンコールも2回きっちりとやってくれて、最後には支配人のバイオリンも聴けた。もう最高。年の最後にとてもいいライブを観ることができて大満足だ。
そういえば今日は告知の類いが一切なかったが、これは逆に来年何か大きいことがあるということだったりして?