キース・ロバーツ『パヴァーヌ』

パヴァーヌ (ちくま文庫)

パヴァーヌ (ちくま文庫)

なんとこの本を読むのに3ヶ月近くかけてしまった。まあ年が明けてからこっち、とにかく忙しかったというのもあるのだけど、読書という行為自体から遠ざかってしまった上に、どちらかというと難解な内容の作品なので、手こずってしまった。
とはいっても、この作品が、単に歴史改変ものという言葉に留まるものではない、重厚な作品であることはわかった。どことなく、『黙示録3174年』のような雰囲気もあるし、結末がとても印象的。
なんだか、とても勿体ない読み方をして申し訳ない気分になってしまった。この作者の短編は結構翻訳されているようなので、短編集を出してくれないかなあ。