長崎ライチ『阿呆にも歴史がありますの』

初出一覧がないのでそれぞれの短編がいつ描かれたものかわからなくて、Wikipediaで調べてみた。
なるほど、「紙一重りんちゃん」がデビュー作なんだな。他の作品に比べてこれが一番『ふうらい姉妹』に雰囲気が近いように思った。やはりこういう、美人だったり頭がよかったりするけれども基本的に残念なキャラ、という設定が本来の持ち味を出せるのかな。
他の作品は結構方向性がバラバラで、尾玉なみえっぽいのもあればヤマザキマリっぽいのもある。下ネタもあるけど、これもキャラに助けられてそんなに下品にはなってない。
まあ中にはちょっとすべったかな、というのもないこともないけれども、『ふうらい姉妹』のような路線だけじゃないことがわかったので、まだまだ楽しみではある。