吾妻ひでお、町田ひらく『さまよえる成年のための吾妻ひでお』

吾妻ひでおは小学生くらいのときにチャンピョンで『チョッキン』や『ふたりと5人』を読んでいたけど、当時は定期的に漫画雑誌を買えるほどの小遣いも貰っていなかったのでそれっきりになっていた。
ところが高校生で「ガロ」を知り、大学生になって自分で稼いだお金でマイナーな漫画を読むようになり、そんなときに吾妻ひでおと再会したのだが、その作品が「コミックアゲイン」に載っていた「鎖」と「暗い日曜日」。もうこれで完全にやられて、今に至る。
だからこの本における、町田ひらく言うところの「ブルーフィルム」はとても印象に残っているし、再々会できてとても嬉しい。