ももいろクローバーZ「White Hot Blizzard MOMOIRO CHRISTMAS 2013 美しき極寒の世界」

一度は行ってみたかったももクリ。友人ともどもファンクラブ先行の1回目で見事当選し、この季節に所沢の山奥へ。
「極寒」とはいってもこちとら防寒のプロ。それにいざライブが始まればむしろ暑くなるのはわかっている。寒くなるとすれば、去年のももクリあたりからよく見られるようになった、凝りすぎた演出やゲストの登場だろうと思っていたが、これは杞憂であった。
ゲストらしいゲストは村主章枝くらいで、あいにくフィギュア・スケートに関しては『愛のアランフェス』をリアルタイムで読んでいた程度でなの、同行した友人に言われて気がついた。
去年の反動なのか、演出らしい演出はほとんどなくて、シンプルに曲をつないでいく。これがよかった。開演が30分以上押したこともあってか、MCも少なめだった。歌った曲ももう全部代表曲といっていいくらいの、ファンならば誰でも知っている曲ばかりだった。オレが好きなアクの強い曲は、このあいだの「GOUNN」のLVでだいたい聴けたからよし。
席はスタンドのわりと上のほうで、ステージからはまあ遠いこと遠いこと。肉眼では本当に豆粒大だったし、スクリーンも小さめだったのが少々残念。だけど途中でトロッコに乗ってスタンド席を一周するという恒例行事があり、そのときにはちょうど同じ高さのところを通ってくれて、しおりんまでの距離3メートル。顔ちっちぇー。
そしてアンコールでは修道女のような純白の衣装で「黒い週末」という、考えようによってはやや冒涜的なパフォーマンスの後、国立競技場2daysのサプライズが。アンコールの合間にスクリーンに指示が現れただけでそのときには内容は知らされず、観客もメンバーと同時にサプライズを得られるという、これはなかなか粋なはからい。
正直なところ、ももクロに限らず、国立競技場でライブをすることにそれほど大きな価値があるとは思わない。だけどももクロの場合は、去年の大晦日の紅白が開けて元旦の朝から生中継されたUstreamで本人達自らが発表したのをリアルタイムで見ていたこともあって、それをきっちり有言実行したということに意義がある。実際にどういう経緯で国立でライブができるよう交渉や駆け引きがなされたのか、そこのところは知りえないことだし特に知りたいとも思わない。来年取り壊すまでに少々猶予があるのでは、という憶測もあったようだけど、こういうのは「ファンタシー」として楽しんだ者勝ち。実際感動したし、その場にいられてよかったと心から思った。
それにしても、去年からももクロに本格的にハマり、今年はライブに4回、LVにはもう何度行ったかわからないくらい。来年も1つはすでに決まっているし、国立にも行けるといいな。