殺人漫画

ポイントが貯まってタダ券があったので、タイトルにつられて期待値ゼロで観に行ったが……なんだよ面白いじゃないか!
主人公であるWEB漫画作家が原稿を編集者に送ったところ、その原稿の描写のとおりに編集者が死んでしまう。他にも漫画に描かれたとおりに人が死んでしまい、これって『デスノート』?と思ってしまったが(読んでないのでよく知らないけど)、だんだん物語の様相が変化してきて、主人公や死んでしまった人たちの過去が明らかになってくる。中盤から物語の展開がスピードアップするが、思いもよらない方向に話が二転三転して先が読めない。そして後味の悪い厭なエンディング(褒め言葉)。
物語の基本プロットや残酷シーンの描写に日本のホラー映画との共通点を見いだすことは簡単だけれども、この映画はそういう目線で観ちゃうと楽しめないんじゃないかな。ホラー映画とはいえ実は結構深い人間ドラマの部分もあって、ちょっと大げさだけれども、ネタに困ったハリウッド映画界がリメイクしてもおかしくないと思った。