Walkman NW-F887

SONY ウォークマン Fシリーズ 64GB ブラック NW-F887/B

SONY ウォークマン Fシリーズ 64GB ブラック NW-F887/B

AppleはもうiPodには興味がないのかな。新モデルが出るとすればいつも秋ころだけど、結局去年は新モデルは出なかった。現行のは背面のカメラの出っ張りがどうにも許しがたかったのでその改善と、容量アップを期待していたのだが。
最近またSONY熱が復活していて、サイトを眺めていたらWalkmanがあるじゃないか。容量こそ64GでiPod touchと同じだけれども、Androidだしハイレゾ対応とある。ちょうどソニーストア限定のクーポンもあったので、銀座のストアで買ってきた。
Walkmanはカセット時代の第3世代のやつ以来。WM-701Cとかそのへん。型番がNWになってからは、3年くらい前にBluetoothをごにょごにょする仕事のときに少しいじったけれども、デザインはもちろん操作性もUIもiPodに完全に負けていたのでとても買う気にはならなかった。
でも去年でたこのモデルを店頭で触ってみると、デザインはすっきりしているし、本当にAndroid端末にハイレゾ音声を再生する機能がついたガジェットそのものだった。FMチューナがついている一方で、カメラなどという余計なものがないのがいい。
実際に使ってみると、まずMacとの相性はやはり悪かった。銀座のおねいさんにMacから曲を転送できるという言質は得ていたが、そのソフトは単にUSB接続したWalkmanにファイルを転送するだけなので、ぶっちゃけFinderにドラッグ&ドロップしても同じ。ただし、まずiTunesWalkmanに転送したい曲のプレイリストを作成してそのソフトにドロップしたところ、ちゃんと[アーティスト]/[アルバム]/[曲ファイル]という階層になっていた。約50Gのファイルを転送するのに半日かかったが。MacからWalkmanへの転送はそれでいいとして、曲を入れ替えるときは面倒だな。Finderで一旦削除して、新しく追加する曲だけをドロップしなければならない。
あと、バッテリーのもちが意外に悪い。公式サイトには約35時間もつとあるけれども、これは128kbpsのMP3の再生だけをしているときの話で、WiFiをONにしてたまにGoogle Playをブラウズしているだけでも、バッテリーがみるみる消費されていく。
音はたしかに良い。CDから取り込んだALACでもiPodとは比べ物にならないし、OTOTOYやmoraで購入したハイレゾ音源はかなりいい感じで鳴ってくれる。ClearAudio+とかイコライザとか余計なものは当然OFFで。
このWalkmanにはノイズキャンセリング機能がついているので付属のイヤホンは環境音を拾うマイクつき。長さも約1メートルくらいあってちょうどいい。ということは、長さが絶妙に足りなくて使い勝手が悪かったMDR-EX31BNにぴったりじゃないか。これは予想外の幸運。
イヤホンといえば、最近使っているのがなのだけど、これがソニーにしては珍しくドンシャリじゃなくて、パキッとした高音が特徴的でEDMにぴったり。女性ボーカルも綺麗に鳴るしコンパクトなので多用しているのだけど、このWalkmanで使うとかなり強いホワイトノイズが乗る。付属のイヤホンやMDR-510ではノイズは聴こえないし、このMDR-650をiPhoneで使っても問題なし。ということは、NW-F887とMDR-650の相性がピンポイントで悪い?インピーダンスはどちらも同じだけど、Walkman側のボリュームが同じでもMDR-650のほうが音量が大きいから、感度が良くてノイズを拾ってしまうのかもしれない。これはなんとも残念だ。
ソニーのサイトには「ハイレゾ対応のイヤホンを使え」とあるけれども、イヤホンに3万以上も出したくないし、ヘッドホンは使いたくない。Walkman側の設定をいろいろといじってみたり可能な限りアプリを停止したりもしてみたけど、やはりだめ。
もうひとつ意外な欠点があって、それはタッチパネル。iOSバイスは知っているかぎりすべて「撥油性コーティング」が施されているが、Walkmanにはこれがない。なので、半日も使っていると手脂で画面がベトベトになる。ケースだの保護フィルムだのは嫌いなのだけど、これだけは保護フィルムを貼るべきかなあ。