私立恵比寿中学 『エビ中 真冬の北半キュリスマス』@有明コロシアム

とにかく幸せだった。
有明コロシアムって音楽のライブをやるというイメージがなく、どんな会場かも全く知らなかった。サイトを見てみるとテニスの試合をやるようだが、郵送で届いたチケットにはアリーナとある。入場したらすり鉢状になっていて、確かにアリーナ席はテニスコートくらいの広さで、ステージが近いこと。そして席はほぼ中央5列目という絶好の良席。ステージにはあからさまにバンドセットがあって、期待もますます高まった。
久しぶりにebitureで始まり、キラーチューンを連発。どちらかというとミドルテンポの曲が多いのは、真冬のイメージだからかな。衣装はクリスマスっぽいしステージもタイトルどおり冬のイメージだけど、コンセプトに囚われすぎていなくて、まさに学芸会という雰囲気。「フユコイ」という来年出るアルバムの曲もやってくれた。ずいぶん凝った曲だなあと思ったら、松隈ケンタだった。
メンバーが一旦はけると、いよいよバンドメンバーが登場。生バンドならきっとこの曲をやるはず、と思っていた「大人はわかってくれない」が一曲目。「アンコールの恋」に続いて、「禁断のカルマ」がまたすばらしい。メロディを奏でる楽器を極力排して、リズムとピアノをメインにした演奏をバックに、ほぼボーカルだけで勝負してきた。一歩間違えば大事故だったろうに、ここまでやりきるとは大したものです。バンドでやるべき曲を、バンドのアレンジでちゃんとやる。こういう音楽を聴きたかった。
ラストは「永遠に中学生」で、ああここでスカッと終わってくれたら美しいのになあと思ってたら、アンコールなし。そうかもう21時なのだった。周りでは不満の声も上がっていたけど、この終わりかたでいいでしょう。
その「永遠に中学生」で、ほぼ1コーラスにマイクが入っていなかったのが唯一残念なところだった。
とにかくステージが近くて、表情もよく見えた。メンバー同士でアイコンタクトをしたり、ぶつかりそうなところをさりげなくよけたりするのも見えたし。逆に誰に注目するのがいいのか(基本はりななんとぁぃぁぃだが)、また見どころが多すぎて、困るくらい。
そして今日のMVPは、りったんに差し上げたい。歌はまあ他のメンバーと比べるとまだまだあれだけど、正直ここまでのアイドル性を発揮するとは思わなかった。やっぱり芸能事務所の人は見る目があるんだな。