黒い破壊者

黒い破壊者 (宇宙生命SF傑作選) (創元SF文庫)

カバー絵が久々のヒット。迫力があるし内容ともマッチしていて素晴らしい。
異星の生態系や生命をテーマとしたアンソロジー。『時の娘』、『時を生きる種族』という時間SFテーマのアンソロジーと比べると時代を感じてしまうのは否めないし、やや地味かな。でもここに収録されている作品群が主に1960〜70年代に書かれたものであることを念頭において子供時代に戻ったつもりになって読むと、なかなか味わいがある。また、ヴァンスやヴォークトの短編が読めるというのも嬉しい。