JELLYFISH

制作がイスラエルとフランスって、珍しい組み合わせだな。政治的なエピソードはちょっとだけ出てくる。
わかっただけでも、ヘブライ語、フランス語、英語、ドイツ語、タガログ語(?)と、少なくとも5カ国語が用いられているのは、イスラエルという国だからのようだ。それでも、ちゃんとまとまりがあってストーリー自体はわかりやすかった。
主な登場人物は、新婚旅行中の夫婦、フィリピン人の介護ヘルパー、結婚式場で働く女性の3組。その女性が海にいるときに、突然海から浮輪を身に付けた謎の少女が現れる。この少女と女性の関係はもしや…と直感で予想できてしまうものの、いやそんな単純なはずはないとあれこれ考えているうちに、はっきりとした説明はなく映画は終わってしまった。帰宅してから公式サイトを確認したら、あっさりネタばれしていて、最初の予想どおりだった。
フィリピン人女性は本職も介護ヘルパーだそうで、映画も初出演とのこと。ようするに素人の役者なんだけど、一番存在感があった。だが、このフィリピン人女性の最後のエピソードが、先が読めてしまうお涙頂戴ものだったことだけが残念。