SONY SRS-D5

SONY アクティブスピーカーシステム D5 SRS-D5

SONY アクティブスピーカーシステム D5 SRS-D5

この半年、家で作業しているときにはテレビの正面、つまり音場の中心にちゃぶ台を置いて胡坐で仕事をしていたのだが(テレビは観てない)、ずっとその姿勢でいると下半身を殆ど動かさないので脚が弱り、特に膝が痛くなるようになった。なので最近は、Macを置いてあるデスクのほうで椅子に座って仕事をするようにしていた。
そうすると、ホームシアターのフロントスピーカーからの距離が遠くなり、また音場の中心からかなりずれた位置にならざるをえないので、音楽を聴いていてもどうも今ひと締まらない。音量もかなり大きくしないと聴こえないので、実は近所迷惑になっているかもしれない。
ということで、デスクトップ用のアクティブスピーカーを買うことにした。当初は、アンプ部とサブウーファーが一体化しているホームシアターにしようか、そうすればあとからスピーカーを追加して7.1chにもできるし……などと考えていたけど、冷静になってまずは安いのでいいから普通にステレオにすることにした。そうして見つけたのがこれ。写真を見るといかにも安っぽいのだけど、妙に評判が良い。FostexとかTEACでよさそうな製品もあったのだが、いろいろ考えた揚げ句、音楽DVD1枚程度の値段しかしないものにそんなに悩むことはなかろうと、思い切ってポチっと。
届いた箱が思いの外大きかったが、そのわりには軽い。少し不安になりながらもさっそく開けてみたら、やはり値段相応のプラスチックプラスチックしたスピーカーが2台と、わりとずっしりとした木製のウーファーが出てきた。スピーカー端子はミニジャックなどではなく、プラスとマイナスの端子が一体化されていてパチンとはめるタイプのやつ。ケーブルも細くて心もとない。スピーカーもよく見るとウェルドラインがあちこちに出ている。
まあ値段が値段だからこんなものかと思い、説明書も見ずに配線してさっそく音を出してみたら、びっくりするくらいいい音だった。少しボーカルのサ行がささるものの、大音量にしても歪まないし細かい音もちゃんと聴こえる。これはたしかに評判どおりだ。初めて音を出すときはいつもDonald Fagenの「The Nightfly」をかけることにしているのだけど、目立つ欠点がないというか、素直な感じの音が出る。
アンプは左のスピーカーに内蔵されていて、ここにウーファーのボリュームもあるので真ん中よりもちょっと弱めにしてやると、かなりフラットになった。でもこのシステムはウーファーの存在が大きい。試しにウーファーのボリュームをゼロにすると、とたんにショボくなる。好みにもよるだろうけど、ドンシャリにならない程度に低音を効かせると、とてもいい感じになる。意外にもアコースティックな曲でもちゃんといい音で鳴ってくれる。無信号状態が25分続くと自動的に電源が切れる(らしい)というのもいい。もちろん、再び信号が入力されると自動的に電源はオンになる(そうだ)。
これは確かにコストパフォーマンスが高いな。難点は、デザインが安っぽいことと、スピーカーケーブルが短くて貧弱なことか。今は27インチのディスプレイを2つ並べて使っているので、それらの左右にスピーカーを配置するとケーブルの長さがギリギリ。ディスプレイはハの字ぎみに配置するしかなかった。本当は横一文字に並べたいのだが。デスクも十何年ぶりに新調する予定なので、そのときに改めて配置を考えよう。