笠原俊夫『コスモス・エンド』

コスモス・エンド (ボム・コミックス)

コスモス・エンド (ボム・コミックス)

唐突に、「ギンヌンガ・ガップ」という単語とアンテナだらけの宇宙ステーションのビジュアルが思い起こされて。
当時、連載の第一回を読んで、なかなかにハードなSFだなあと思ったのを憶えている。ペンネームは「トム笠原」だったはず。
画はさすがにアレで、同時期の星野之宣はすでに「残像」なんかを描いていたりして比較すると可哀相だけど、このメカメカしさは『イデオン』の影響があるのかもしれない。スケールの大きな世界観もちょっと似ている。
「短距離ワープを一秒間になん百回もくりかえ」す「パルスワープ」という超光速航法がなかなか面白い。これなら、通常空間を観測したり相互作用することと矛盾しないという説得力もあるし。
最終回は読んでいたかもしれないけど、憶えていなかった。なので、今回読んでみてスッキリした。
70〜80年代の少年SF漫画は、改めて読み直してみると面白そうだ。入手が難しいが、『スーパー巨人』は今すぐにで読みたいところ。